結婚式の訪問着の色はどう選ぶ？胸元や衿まわりに似合う色を選んで

2022年9月13日結婚式,訪問着訪問着

結婚式の訪問着の色は、顔色に影響を与える胸元や衿まわりの色選びが大切。
また、結婚式の訪問着の色は、自分の立場や年齢、結婚式が行われる会場や季節などを意識することで、多彩なデザインの中から結婚式にふさわしい訪問着を選ぶことが出来ます。

そこで今回は、結婚式での訪問着の色選びと、タイプ別似合う訪問着の一例を紹介します。

結婚式に訪問着を着用できる人とは？

未婚既婚、年齢を問わず、幅広いフォーマルシーンで着用することができる訪問着。

結婚式では主に新郎新婦の友人、会社の同僚や上司、いとこなどの親戚が着用する着物として知られています。

結婚式では20代の未婚女性は振袖を着用する方が多いと思いますが、すでに既婚者の場合や、手持ちの振袖だとちょっと派手過ぎるというときにも訪問着が役立ちます。

ただし、主賓として招待された場合は訪問着よりも色留袖で格を上げた装いにしたほうがよい場合も。訪問着がNGなわけではありませんが、格式を重んじる結婚式では色留袖がふさわしい場合もあるので、どんな結婚式なのかを考慮して着物を選ぶことが大切です。

訪問着は親戚ではあるけれど留袖を着るような関係性ではない、新郎新婦のいとこやいとこの妻などが着用してもOK。
昔は結婚式で着用する場合は訪問着に紋を入れるのが常識でしたが、最近は結婚式の格式の高さや先方のご家族の服装など、TPOに合わせて紋のあるなしを決めるケースが多いようです。

また、以前は友人や同僚も一つ紋の訪問着を着るのがマナーといわれていましたが、最近は友人や同僚であれば、紋をつけない訪問着を着用される方がほとんど。
親戚以外の方は紋がない訪問着でも問題はないでしょう。

結婚式にふさわしい訪問着とは？

訪問着は主にフォーマル用の着物ではありますが、その用途は広く、子どもの入学式や卒業式、七五三やお宮参りだけでなく、観劇やお稽古事、食事会などの外出着としても利用できます。

そのため色柄も豊富なのですが、そのせいでどう選べばいいか悩む方が多いようです。

結婚式はおめでたい席ですので、明るくて華やかな色柄の訪問着を選ぶのがおすすめです。
とくに訪問着の柄は、お祝いや今後の発展を願う意味が込められた吉祥文様や格調高い古典柄を選べば間違いはありません。

モダンな着こなしにしたい場合には、個性的な柄を選ぶのではなく、柄数と色数を少なめにすると、結婚式でも着用できる洗練されたモダンな装いになります。

訪問着の色選び 3つのポイント

結婚式に着用する訪問着の色は、胸元や衿まわりなど、顔色に影響する部分に似合う色を選ぶことが大切です。

とはいえ、それだけでは多彩な色柄の訪問着の中から、結婚式にふさわしい一着を選ぶのは至難の業に思えますよね。

そこで、次の3つのポイントを意識して選んでみましょう。

では、具体的にはどう選べばよいのかを紹介します。

立場や年齢に合った色

友人や同僚であれば、自分の年齢を意識しながら、明るい地色に上品なデザインの訪問着を選びましょう。

例えば、20代や30代なら明るいパステルカラーに、柄の色数が多いものを選べば華やかな装いに。

40代や50代ならクリームやラベンダーなどのやさしい地色に、金彩や銀彩が施されたものなら、華美過ぎず優雅な着こなしになります。

60代以降ならライトグレーでエレガントに、薄紫の地色なら品のよさを演出できます。
年代的に落ち着いた色をと考え、暗い地色や濃い地色を選びがちですが、却って老けて見えてしまうことも。
あえて明るい色や軽い色を選ぶことで、若々しさを表現することができます。

披露宴会場で映える色

結婚式の披露宴会場は白やクリーム色の壁が多いため、昼間の披露宴では濃いめの色の訪問着がきれいに映えます。

和風の結婚式場の場合、パステルカラーだとちょっと浮いてしまう可能性も。
もしも明るい色の訪問着を着用するなら、少しくすみがかったものを選んで。パステルピンクではなく桃色、オレンジではなくテラコッタ色などを選ぶと似合います。

ガーデンウエディングの場合は、自然の緑と太陽の光に映える色の訪問着を選ぶのがポイント。薄い緑や淡い黄色、ピンク、紫などのパステルカラー、スモーキーな青やグレーなども馴染みます。

結婚式の季節を意識した色

着物は季節感を楽しむことのできる装いですが、結婚式の場合、着物の柄は吉祥文様や古典文様など、おめでたい意味のある柄付けを選ぶことがほとんどです。

そのため季節感を表現することを諦めてしまいがちですが、着物の色で季節感を表現することは可能です。

例えば、春ならお花畑をイメージしたパステルピンクや明るい黄色、夏ならさわやかな水色、新緑を感じさせる緑などの訪問着がおすすめです。

秋なら紅葉を感じさせる深みのある色や、冬なら透明感のある空気を表現するシルバー、曇り空をイメージさせるグレーや、冬の空をイメージさせる澄んだブルーなど。

無理に季節感を出す必要はありませんが、訪問着選びに悩んだときには、ぜひ季節を感じさせる色選びも楽しんでみてはいかがでしょうか。

似合う訪問着の色は衿まわりの色が重要

似合う色の訪問着を見つける場合、顔の映りに直接影響する、衿まわりや胸元の色が大きなポイント。

ほとんどの場合、似合う地色を選べば問題はありませんが、中には、地色がグラデーションやぼかしになっていたり、二色、三色遣い、上半身と下半身では地色が異なるなど、多彩なデザインがあるのも訪問着の魅力のひとつ。

ついつい全体の印象に惑わされがちですが、似合う色を選ぶという意味では、顔まわりに来る色を重視することが大切です。

結婚式では避けたい訪問着の色とは？

結婚式では新郎新婦の親族の方が着る黒留袖と見間違えやすい、黒地の訪問着は控えるのがのマナー。

また、結婚式では着物といえども花嫁衣裳と被る色は避けるのがマナー。花嫁の色である白や、色打掛に多い赤の訪問着は控えたほうがいいでしょう。

色留袖や振袖とは異なり、さまざまな場面で着用できる訪問着には多彩な色柄のものがありますが、結婚式では斬新な色遣いや個性的なデザインは避け、上品な装いに見える色を選ぶことをオススメします。

自分に似合う訪問着の色の見つけ方とタイプ別一例

結婚式で着る訪問着の色のメインともいえる、自分に似合う地色を実際に探してみましょう。

例えば、パーソナルカラーを利用するのもひとつの方法です。

パーソナルカラーはスプリング、サマー、オータム、ウインターという4タイプに分かれていますが、自分の肌や髪、瞳や唇の色だけでなく、自分に似合う洋服やアクセサリー、メイクの色からも、どのタイプかを導き出すことができます。

自分がどのタイプかをチェックして、自分にふさわしい訪問着の色を見つけましょう。
それぞれのタイプと年代に合った訪問着の一例も紹介します。

スプリングタイプ

スプリングタイプは溌剌としていて、親しみやすく、愛らしいイメージが特徴です。

スプリングタイプの特徴

肌や髪、瞳や唇の色
・ツヤのある薄めの肌で、色は明るめのアイボリー系。
・唇は明るめのサーモンベージュやベージュに近い色。
・瞳は黄色みがかったブラウンで、キラキラと輝く感じ。
・髪質はやわらかく、髪色も黄色みがかったブラウン。

似合う服やメイクの色柄
・コーラルピンクの口紅。
・キラキラしたゴールド系のアクセサリー。
・明るく透明感のある色を着ると、若々しく見える。
・柄ならキュートでポップな花柄やフルーツ柄など。

年代別　似合う色の訪問着の一例

スプリングタイプには明るいパステルカラーがオススメですが、子どもっぽくならないように地色の面積を調整しましょう。

・20代～30代

薄い優しいピンク地に、結婚式にふさわしい貝桶や松竹梅が描かれた訪問着を。
訪問着｜ピンクに貝桶と松竹梅｜H0176 | L / レンタル価格 29,800円(税込/往復送料込)

・40代～50代

薄いオレンジに雲取り、菊、松、亀甲、橘など細やかな柄付けが魅力。
訪問着｜薄オレンジに雲取り｜H0165｜M / レンタル価格 18,800円(税込/往復送料込)

・60代以降

訪問着｜薄紫に唐花宝相華｜H0205｜M / レンタル価格 27,000円(税込/往復送料込)
上品な淡い色の薄紫色に、ところどころ金彩で描かれた唐花と宝相華が印象的。

サマータイプ

サマータイプはソフトな色が似合う、上品でエレガントなイメージが特徴です。

サマータイプの特徴

肌や髪、瞳や唇の色
・なめらかな肌。明るい色白で頬に赤みが出やすい人も。
・唇はやわらかいピンク色やローズ系の色。
・瞳はソフトなブラックや赤みのあるブラウン。
・髪は赤みのあるブラウンや、やわらかいブラック。

似合う服やメイクの色柄

・パステルピンクの口紅。
・なめらかな輝きが上品なパール系のアクセサリー。
・ふんわりした色を着ると、上品に見える。
・柄は清楚でフェミニンな花柄や水玉も。

年代別　似合う色の訪問着の一例

サマータイプには、さわやかと涼しさを感じさせるシャーベットカラーがオススメです。

・20代～30代

移りゆく美しい四季の風情を感じられる品の良い一着。
訪問着｜桜色に四季草花｜H0232｜L / レンタル価格 24,800円(税込/往復送料込)

・40代～50代

訪問着｜水色に花柄総刺繍｜H0131｜L / レンタル価格 24,800円(税込/往復送料込)

薄緑の地色に流水、雲取り、扇面、裾には宝づくしとお祝いの場にピッタリ。
訪問着｜薄緑に流水と扇面｜H0066｜M / レンタル価格 18,800円(税込/往復送料込)

・60代以降

やわらかい水色地に菊や松、七宝などが柄付けされており、上品な銀色に輝きます。
訪問着｜和田光正 水色に菊と松｜H0089｜M / レンタル価格 29,800円(税込/往復送料込)

オータムタイプ

オータムタイプは深みのある色が似合う、リッチで都会的な雰囲気が特徴です。

オータムタイプの特徴

肌や髪、瞳や唇の色
・マットな質感の肌で、色は暗めのオークル系。
・唇は血色をあまり感じない、オレンジやベージュ系。
・瞳は黄みがかったダークブラウン、または緑がかったブラウン。
・髪は深みのある、または緑がかったブラウン。

似合う服やメイクの色柄
・サーモンピンクの口紅。
・マットで重厚感のあるゴールド系のアクセサリー。
・深みのある色を着ると、ゴージャスな雰囲気に。
・ヒョウ柄などのアニマル柄や、伝統的なペイズリー柄も。

年齢別　似合う色の訪問着の一例

オータムタイプには、シックな中にも暖かみを感じさせる地色がオススメ。

・20代～30代

淡い黄色地に流水、雲取り、扇面が柄付けされた落ち着いた印象の訪問着。
訪問着｜黄色に流水と扇面｜H0076｜M / レンタル価格 18,800円(税込/往復送料込)

・40代～50代

訪問着｜オレンジグレーに金のたたき染丸菊｜H0092｜L / レンタル価格 16,800円(税込/往復送料込)

・60代以降

少しくすみのある大人ピンクの地色に金のぼかしで豪華さをプラス。
訪問着｜ピンクに鶴松菊｜H0039 / レンタル価格 18,800円(税込/往復送料込)

ウインタータイプ

ウインタータイプはクールでスタイリッシュ。存在感があるため大胆なデザインも着こなせます。

ウインタータイプの特徴

肌や髪、瞳や唇の色
・地黒肌、または色白ピンク系で血色を感じにくいのが特徴。
・唇も血色をあまり感じさせないローズ系。
・ブラックの瞳。白目とのコントラストが明確。
・髪はつややかで、はっきりとしたブラック。

似合う服やメイクの色柄
・ローズピンクの口紅。
・アクセサリーはシャープな印象のシルバー系。
・派手な色が似合うため、華やかな印象に。
・シャープなストライプ柄やバキッとした市松模様も。

年代別　似合う訪問着の一例

ウインタータイプには、クリアで華やかな色がオススメです。

・20代～30代

薄緑の地色に流水、雲取り、扇面、裾には宝づくしとお祝いの場にピッタリ。
訪問着｜薄緑に流水と扇面｜H0066｜M / レンタル価格 18,800円(税込/往復送料込)

・40代～50代

薄いピンクに紫のグラデーションと、御所車や丸菊、松に銀の縁取りが上品。
訪問着｜和田光正 薄ピンクに御所車｜H0079｜L / レンタル価格 34,800円(税込/往復送料込)

・60代以降

淡い紫と深い紫の染め分けが美しい訪問着。刺繍で施された柄が豪華さを演出。
訪問着｜紫に藤柄総刺繍｜H0146｜M / レンタル価格 34,800円(税込/往復送料込)

まとめ

結婚式にふさわしい訪問着の色は、胸元や衿まわりなど、顔に影響する部分の色選びか大切です。

また、訪問着はデザインが多彩なため、ただ似合う色を選ぼうといわれてしまうと途方に暮れる方も多いようですが、自分の年代や立場、結婚式の会場や季節などを意識することで、グッと選びやすくなります。

難しく考えず、結婚式にふさわしい色柄の訪問着の中から、自分に似合う一着を選んでみてはいかがでしょうか。