黒留袖に合う髪型とは?長さ別のスタイリングや髪飾りの選び方を詳しく解説
黒留袖は髪型によっても大きく印象が変わります。そのため、結婚式に親族として出席する場合、黒留袖にふさわしい髪型で悩むケースが多いようです。
そこで今回は、黒留袖や色留袖にふさわしい髪型や髪の長さ別のオススメ、前髪のスタイリング、50代以上の方を若々しく見せるコツ、髪飾りの選び方などを解説。結婚式で着用する留袖の髪型にまつわる、お悩みのすべてにお答えします。

黒留袖や色留袖には上品な髪型が基本

黒留袖や五つ紋の色留袖は、着物の中でも最高の格を意味する第一礼装、三つ紋や一つ紋の色留袖は第一礼装に次ぐ準礼装となります。
結婚式では黒留袖は新郎新婦の母親をはじめ既婚の親族、色留袖も未婚の親族が、招待客に感謝と敬意を込めて着用するのが一般的です。
黒留袖や色留袖を着用する場合なら、着物の格である第一礼装や準礼装に合わせた髪型にする必要があります。

例えば、黒留袖の髪型は、上品で、襟足をきれいにまとめた清潔感のあるアップスタイルがふさわしいと考えられています。
アップにするならハーフアップや毛先を遊ばせたり、おくれ毛を出すなど、ちょっとくずしたスタイリングがおしゃれと思う方も多いかもしれませんが、実は格の高い装いである留袖の場合、それらはマナー違反となります。

少しでもダウンヘアの要素があると、カジュアルな印象になってしまう、親族なのに髪型がくずれているのはゲストに対する礼節が欠けている、フォーマルな場にふさわしくないと思われてしまいます。
そのため、黒留袖や色留袖を着用する場合の髪型には、礼装にふさわしい気品と、招待客を迎えるにあたり失礼のないような清潔感が必要となるのです。

留袖にふさわしい髪型のポイントとは

結婚式では黒留袖は新郎新婦の母親をはじめ既婚の親族が招待客に感謝と敬意を込めて着用します。
留袖の髪型は、礼装にふさわしい気品と、招待客を迎えるにあたり失礼のないような清潔感が必要となります。そのため、留袖の髪型は、上品で、襟足をきれいにまとめた清潔感のあるアップスタイルがふさわしいです。
具体的に、黒留袖、色留袖など留袖にふさわしい髪型のポイントは次の5つになります。
・基本的にアップスタイル
・襟足はきれいに処理しておく
・額をすべて前髪で隠さないこと
・ヘアカラーは控えめな色にする
・髪飾りは留袖の色柄を考慮して
基本的にアップスタイル

留袖を着る場合には、髪型をアップにするのがマナーです。
アップスタイルには、夜会巻きやシニヨン、まとめ髪などがあり、どの髪型の場合もフロントやサイドにしっかりと櫛目を入れてアップにし、凛とした美しさと清潔感を表現することが大切です。
人気のハーフアップや盛り髪、ルーズに見えるダウンスタイルはNG。
最近は振袖の髪型として、毛先を遊ばせたり、アップにした毛先を垂らすスタイルが人気のようですが、留袖ではマナー違反となります。
留袖の場合には、毛先も含めて、きっちりと上品にまとめた髪型にすることが大切です。
襟足をきれいに処理しておく

アップスタイルが主流のため、襟足をきれいに処理しておくことも大切です。
うなじがきれいになっているだけで、後ろ姿にも清潔感のある美しさを感じることができます。
実際に剃る時には、センターから左右対称に「W」あるいは「M」字に見えるように髪を残すとことで、美しい襟足になるといわれています
ホットタオルでうなじを温め、シェービングクリームを塗ってカミソリで剃れば、きれいに処理できますが、髪の生え際近くを剃り過ぎると青くなるので気をつけて。
不慣れな方が突然うなじを剃るのは危険なため、理容室などでプロの方にお願いすることをオススメします。
本番当日の1週間~3日前くらいまでに襟足を処理しておきましょう。
当日は、途中で崩れないようにヘアピンやヘアスプレーで固めておくと安心です。
前髪で額をすべて隠さない

留袖の場合、前髪をどうするかも大切なポイントです。
結婚式や披露宴で親族は、新郎新婦の職場の上司や同僚などの日頃お世話になっている方や、恩師や友人などの大切なお客様に挨拶することになります。
そのときに不快感を与えないこと、自分の表情が相手によく見えること、コミュニケーションの妨げにならないことが大切です。
そのため、前髪はそろえて流したり、アップにするのが一般的。額がすべて隠れてしまう前髪の下ろし方は避けたほうがいいでしょう。
最近では清潔感があり、顔のラインが美しく見えるように下ろすスタイルが増えているようです。
ヘアカラーは控えめな色を
留袖を着用する場合には、髪の色は黒か、ブラウンの中でも控えめなダークブラウンが一般的です。
新郎新婦などの姉や妹など年齢が若い方でも、留袖に派手なカラーリングはふさわしくないので気をつけましょう。
髪飾りは留袖の色柄を考慮して

結婚式の留袖に合う髪飾りを選ぶ場合には、自分の立場、髪型や顔型、結婚式の雰囲気やスタイルを考慮することも必要です。
さらに、黒留袖なら柄や柄色、色留袖なら地色や柄にマッチするかを考えます。
例えば、華やかな柄の留袖を選んだ場合には、シンプルな髪飾りを選ぶことで全体のバランスが良くなります。反対に留袖の柄がかなり控えめな場合には、華やかさを添えてくれる髪飾りを選んでもOK。
また、顔型に合わせた髪飾りの大きさや形状を選ぶことが大切です。
自分ではよくわからない場合には、行きつけの美容室などで相談してみてもいいでしょう。
何より大切なのは、結婚式の雰囲気やスタイルに合った髪飾りを選ぶこと。会場内で浮くことのない一体感のある装いになります。
前髪はどうする?黒留袖の前髪スタイリング

髪型を考えるうえで外せないのが、前髪をどうするか。
前髪によって髪型の印象が大きく変わるのは、洋服だけでなく和装でも同じこと。
また、前述したように黒留袖の場合、額をすべて隠してしまわないように前髪をスタイリングすることが大切です。
では、どんな前髪なら問題ないのでしょう。
・オールバックスタイル
前髪をすべて上げて、後ろに流すスタイリングです。
顔全体をすっきりと引き締めるうえ、表情を明るく見せる効果があります。
・サイドパート
前髪を右または左のサイドで分けて、額を出します。華やかでエレガントな印象を与えます。
・センターパート
前髪を真ん中で分けて、額を出します。それだけで落ち着いたクラシカルな印象になります。
・サイドに流す
前髪を横に流します。額を前髪でやや隠すのがポイント。前髪の曲線ラインがやわらかい印象を演出してくれます。
髪型全体とのバランスや自分の顔の輪郭なども考慮して、自分に似合う前髪のスタイリングを決めるといいでしょう。
髪の長さ別!黒留袖にオススメの髪型とは

ここからは、髪の長さ別におすすめの髪型をご紹介しましょう。
ロングヘアのスタイリング
ロングヘアはまとめ方によって印象が大きく異なりますが、すっきりとまとめ上げることでエレガントな印象にすることができます。
夜会巻き
新郎新婦の母親にオススメのスタイル。ヘアワックスなどを髪全体に馴染ませてから毛束を作り、髪をねじり上げます。しっかりとねじり上げたら、ヘアピンやコームなどで毛束を固定するといいでしょう。
シニヨン
ロングの髪を束ねてまとめ上げ、顔の横や後頭部でまとめるお団子のような形のシニヨンスタイル。ピンや髪飾りで固定すると、華やかさも加わります。
編み込み
顔の横からしっかりと編み込んで、まとめ上げると華やかな印象に。編み込みをするときには、ほつれ毛やおくれ毛に注意。ヘアワックスやヘアピンを必要に応じて使用して。
ミディアムヘアのスタイリング
シニヨン
丁寧に髪を流して、流した面の美しさを演出できるように仕上げるのがコツです。ただし、襟足やうなじに後毛を残すのはNG。ヘアピンやスプレーを使ってしっかり固定を。
付け毛でシニヨン風
髪の長さが足りないミディアムヘアの場合は、ネット付きのシニヨンバレッタを利用しましょう。ネットの中に付け毛やエクステンションを詰めることで、簡単にシニヨンを作ることができます。
サイドにまとめるスタイル
サイドの髪を束ねてねじり、中央にピンで固定するだけで個性的な髪型に。ねじった部分にヘアアクセサリーなどを加えると、魅力的なスタイルに仕上がります。
ショートやボブのスタイリング
ショートやボブでも、基本マナーであるアップスタイルを目指しましょう。襟足をきれいに見せることがポイント。毛の長さが足りない場合は、付け毛などで対応しましょう。
アップが難しいボブやベリーショートの方は、ヘアワックスやスプレーで髪をしっかり固め、シャギーも抑えて毛先が出ないように仕上げます。
ショートのナチュラルウェーブ
ショートヘアにヘアアイロンなどでナチュラルなウェーブをかけると、カジュアルすぎず、上品さを感じさせるスタイルに。衿元や首元を美しく見せることができます。
ボブのストレート
ストレートのボブはシャープで清潔感のあるスタイル。髪をそのまま下ろしておいてもかまいませんですが、サイドを耳にかけると顔のラインをすっきり見せることができます。
夜会巻き風にアレンジ
ショートやボブの場合、衿足の髪をまとめてヘアピンなどで固定することで、夜会巻きのようなスタイルになります。前髪はやや高めに立ち上げて、バックに流すとおしゃれに見えます。
50代以降の方は若々しく見える髪型を
新郎新婦の母親や伯母・叔母が着ることの多い黒留袖は、50代以降の方が着用するケースが多くなります。
留袖にふさわしい髪型は、個性を主張しすぎないシンプルさが美しいアップスタイルなのですが、50代以降になるとそのシンプルさ故に年相応の見た目になりがちです。
そこで50代以降の方に意識してほしいのが、若々しく見える髪型にすることです。
ヘアセットをする上で、以下の5点がポイントです。
・髪の表面にツヤを出す
・ねじりやカールを入れる
・トップに程よくボリュームを出す
・シニヨンを下げすぎない
・明るめのヘアカラーにする
髪の表面にツヤを出す
若々しく見せるもっとも簡単な方法が、髪の表面にツヤを出すことです。
スタイリング剤や椿油などを使ってつややかな髪に見せることで、若々しさを演出できます。しっかりとブラッシングをして、きれいな毛流れを作るようにするとよいでしょう。
ねじりやカールを入れる
髪をまとめるときに、さりげなくねじりやカールを入れることで、華やかで若々しい印象になります
トップに程よくボリュームを出す
夜会巻きやシニヨンなどのアップスタイルは、トップを盛り過ぎると派手な印象になってしまいます。とはいえ、あまりにペタンコにしてしまうと老けた印象に。
そのため、トップは盛りすぎず、抑えすぎず、程よくボリュームを出すことが大切です。
シニヨンを下げすぎない
留袖の場合、シニヨンは低めの位置にするのが基本ですが、下げすぎると重たさが出るので、後ろから見て襟足が隠れないくらいの高さに調整しましょう。
明るめのヘアカラーにする
前述した通り、ヘアカラーは黒やダークなブラウンが一般的ですが、それだと顔色が暗く見える、老けて見えるという方は、明るめのブラウンを選んでみてもいいでしょう。
黒留袖にふさわしい髪飾りの選び方

結婚式で黒留袖や色留袖を着用する場合、品よく控えめな髪飾りを選ぶのが一般的です。
具体的には以下のようなことを意識して、髪飾りを選ぶとよいでしょう。
・バチかんざしやパールの髪飾りが人気
・留袖の柄に合わせて季節感を意識する
・生花やティアラや水引などの派手な髪飾りはNG
バチかんざしやパールの髪飾りが人気

結婚式では、べっ甲や漆塗りなどの伝統的なバチかんざしがよく用いられています。
とくに、吉祥文様や有職文様などの縁起の良い柄が描かれているものであれば、格調高い黒留袖の美しさを引き立ててくれます。
最近は、つまみ細工やコーム型のものも人気。
また、派手にならない程度にパールや金銀をあしらったものなら、結婚式という特別な日にふさわしい高級感と上品さを演出してくれます。
留袖の柄に合わせて季節感を意識する
黒留袖の柄が季節を意識したものなら、それに合わせて髪飾りを選んでみるのもひとつの方法です。
とくにバチかんざしは、春なら桜、夏なら朝顔、秋は紅葉、冬は椿など、柄が違うだけで雰囲気も変わります。
髪飾りの柄色も、春ならピンク、夏はブルー、秋ならブラウン、冬は雪を思わせるようなシルバーやホワイトなど、季節をイメージさせる色が含まれていると、さりげなく季節感を表現することができます。留袖の柄を引き立ててくれます。
生花やティアラや水引などの派手な髪飾りはNG

結婚式でつける留袖の髪飾りは、控えめな華やかさのものなら大丈夫ですが、悪目立ちしたり派手すぎる、結婚式の雰囲気に馴染まないものは避けましょう。
例えば、花嫁がつけるような生花や造花、プリザーブドフラワー、ティアラや花冠、カチューシャなどのヘッドドレス、帽子、リボンなどは避けましょう。
一見するとシンプルですが、個性的で目につきやすい水引や紐、金箔やラメもNG。
動くたびに揺れるタイプのかんざしも避けたほうがいいでしょう。
髪飾りの位置が不適切だとマナー違反とみなされます。
例えば、髪飾りを頭頂部につけるのは花嫁だけですから、高めの位置につけるのは避けることも大切です。
きものレンタリエなら髪飾りもセットに組まれてレンタル可能

結婚式のためだけに、留袖にふさわしい高価なべっ甲やパールなどの髪飾りを購入するべきか、悩む方も多いようです。
髪飾りを貸し出してくれる美容院もありますが、ヘアメイク料が高くなるうえ、あとで返却する手間もかかります。
そんなお客様の声を反映し、着物をレンタルしてくれた方へのオプションとして、髪飾りを貸し出すレンタルショップが増えてきています。
とくに、きものレンタリエで貸し出している髪飾りは、黒留袖と色留袖のレンタルセットの中に、もとから含まれていることで人気を集めています。
これなら別途オプション料金はかかりませんし、結婚式にふさわしいべっ甲タイプやパールタイプのかんざしの中から、留袖に合わせてスタッフがコーディネートしてくれるため、髪飾りを選ぶのに悩む必要がありません。
結婚式の留袖に合う髪飾りを探している方は、留袖と一緒に髪飾りもレンタルできるきものレンタリエのサービスを、上手に利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ
留袖は、第一礼装または準礼装にあたるため、着用する側にもマナーと品格を感じさせる行いが求められます。
そのため、黒留袖や色留袖に合わせる髪型はすっきりとしたアップスタイルを基本とし、襟足まできれいに処理して、清潔感のある髪型にすることが大切です。
人気の髪型だからとハーフアップにしたり、盛りすぎたり、おくれ毛や毛先を遊ばせたりしてラフなスタイリングにならないように注意しましょう。
格調高い装いになるようにと品の良い留袖や髪型にしたのに、派手な髪飾りを選んでしまったことで台無しにならないように、髪飾りにも十分配慮することをオススメします。

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