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留袖をおしゃれに着こなすには？柄の選び方次第で魅力的なスタイリングに
留袖をおしゃれに着こなすためのポイントは柄と柄付けです。
「黒留袖をおしゃれに着こなすのは、決まり事が多くて難しいのでは」と考えがちですが、実はそうではありません。
黒留袖のイメージはほぼ柄だけで決められているため、自分らしい柄や自分がこう見せたいと思う雰囲気の柄を選ぶだけで、黒留袖をおしゃれに着こなす第一歩となります。
今回は、きものレンタリエの黒留袖の柄で解説しますので、参考にしてみてくださいね。
留袖をおしゃれに着こなすには
留袖といえば、正礼装という着物の中でもっとも格が高い、フォーマルな着物です。
現在は、主に結婚式で親族が着る着物と捉えている方が多いのではないでしょうか。
しかし最近は、留袖をもっとざまざまなシーンで着用しようと、無紋や一つ紋の色留袖をパーティーでドレスのように着こなす提案などをよく見かけます。
黒留袖に色柄の半衿や足袋などのカジュアルな小物を合わせ、ドレスダウンして散策や友人との食事会に着用するなど、個性的な着こなしに挑戦する方も増えています。
とはいえ、留袖の出番はやはり結婚式や披露宴などのフォーマルシーン。
フォーマルな場で留袖を着るとなると、守るべきマナーがいくつもあり、それを守りつつおしゃれな着こなしをするのは難しいのでは？と思われがちです。
とくに制限の多い黒留袖をフォーマルシーンでおしゃれに着こなすのは難しいもの。
では、どうしたら自分らしさや個性を活かしたおしゃれな着こなしになるのでしょうか。
黒留袖をおしゃれに着こなしたいなら柄に注目を
黒留袖の場合、素材の持つ高級感や地色の黒のトーンなどによっても印象は異なりますが、黒留袖のイメージをもっとも大きく左右するのは柄と柄付けです。
どんな柄がどう描かれているかで、黒留袖のイメージは大きく変わります。
結婚式の場合、新郎新婦の母親や叔母、姉妹など、自分の年代や立場に合った黒留袖や、結婚式の会場にふさわしいものを選ぶことが必要ですが、黒留袖をおしゃれに着こなすためにはそれだけでは不十分。
さらに、自分の個性やイメージに合った柄を選ぶことで、自分ならではのセンスが光るおしゃれな着こなしになります。
おしゃれな装いを実現する！黒留袖の柄の選び方
黒留袖には、実際にどんなイメージの柄があるのか、その一例をきものレンタリエの黒留袖で紹介します。
ここでは、クラシック、スタイリッシュ、エレガント、レトロ、クール、モダンをイメージさせる柄を紹介します。
この中から、自分らしいイメージを選ぶ、または自分がそう見られたいと思うイメージの柄を選ぶなど、まずは試してみて、自分らしい一枚を見つけてみては。
クラシック
黒留袖の持つ正礼装らしい格調の高さ、品格や風格を印象付けたい場合には、縁起の良い吉祥文様や正倉院文様、有職文様などの古典柄を選びましょう。
主に50代以降の新郎新婦の母親にふさわしい柄ですが、年代に関係なく上品で落ち着いた装いをしたい場合に適しています。
由緒ある結婚式場や一流ホテルでの結婚式、神前式などで着用することができます。
きっちりとまとめたアップスタイルの髪型なら、上品な着こなしにピッタリです。
黒留袖｜松と紅白梅｜T0021｜L
白ぼかしに満開の紅白梅と松、菊という縁起の良い古典柄が描かれた華やかな黒留袖。
黒留袖｜流水に鶴｜T0023｜L / レンタル価格24,800円(税込/往復送料込)
金駒刺繍の二羽の飛鶴と、金色の大胆な流水文様が印象的。大人の女性に似合う一枚。
黒留袖｜桂由美 熨斗に御所車｜T0123｜L / レンタル価格42,800円(税込/往復送料込)
桜、御所車、鶴、熨斗、幔幕などを繊細かつ立体的に描いた黒留袖は高級感が漂います。
黒留袖｜雪輪取りに扇尽くし｜T0019｜L / レンタル価格16,800円(税込/往復送料込)
赤のぼかしに、雪輪取りの中に橘や菊、亀甲花菱、七宝などの様々な柄と扇が描かれた雅やかな留袖です。
スタイリッシュ
黒留袖をスタイリッシュに着こなしたいなら、個性的なモチーフを大胆な構図や都会的な雰囲気で描いた、カッコいい柄を選びましょう。
20代～30代の新郎新婦の姉や妹、40代の叔母などにも適していますが、洗練された着こなしが似合う若い世代の母親にもオススメです。
結婚式は教会やホテルでの洋式ウエディングに似合います。
ストレートボブやショートカットの方にも似合う柄といえそうです。
黒留袖｜銀孔雀｜T0097｜L / レンタル価格24,800円(税込/往復送料込)
羽を広げた孔雀が美しくて印象的な一着。孔雀には子孫繁栄や邪気を払う意味があります。
黒留袖 ｜T0098｜L / レンタル価格24,800円(税込/往復送料込)
牡丹や松が描かれた冊子から鶴が飛び立ったように見えるという、遊び心が粋な一枚。
黒留袖｜関芳 乱菊と雲取り｜T0053｜S / レンタル価格42,800円(税込/往復送料込)
大胆に描かれた乱菊と雲取りの文様が魅力的。派手過ぎない品格を併せ持った留袖です。
黒留袖｜桂由美 KOTOHOGI 金龍 琳派｜T0210｜L / レンタル価格39,800円(税込/往復送料込)
金銀の箔や刺繍を効果的に用いて、豪華さと優雅さを両立させている洗練された一枚。
エレガント
優雅でやわらかい印象にまとめたいなら、華やかな花柄や流れるように描かれた柄、グラデーションなどもエレガントさを引き立ててくれます。
20代～30代の新郎新婦の姉妹や、若い叔母にも似合う柄付けです。結婚式場やホテルのバンケット、レストランウエディングなど、結婚式のスタイルを選ばないのもポイント。
ヘアは編み込みを使用したアップスタイルで、華やかな印象に仕上げるといいでしょう。
黒留袖｜椿梅｜T0198｜L / レンタル価格16,800円(税込/往復送料込)
春を待つ椿と寒さの中どの花よりも先に咲く梅は、華やかさの中に強さを感じさせてくれます。
黒留袖｜流水に梅と桜｜T0047｜M / レンタル価格29,800円(税込/往復送料込)
流れる水は濁らず清らかで災難を流し去るという吉祥模様に、梅と桜が描かれた優雅な一枚。
黒留袖｜牡丹と橘｜T0044｜M / レンタル価格29,800円(税込/往復送料込)
高貴や幸福を表す牡丹と長寿や子孫繁栄を象徴する橘を華やかに描いた、若い方にオススメの一枚。
黒留袖｜加賀友禅 牡丹椿｜T0188｜M / レンタル価格36,800円(税込/往復送料込)
加賀友禅らしいやわらかさと上品さが特徴。牡丹、百合、梅、椿、菊、乱菊、楓などの草花が美しい。
レトロ
黒留袖を個性的に着こなしたい方には、レトロな柄がオススメです。
どこか懐かしさを感じさせる柄や色遣いは、その古風な雰囲気が却って他にはない個性的に見せてくれます。
レトロ柄の黒留袖は60代以降の新郎新婦の祖母などが着用すると粋な装いになりますが、若い方が着ると個性的な印象になります。
髪型は低めのシニヨンや、ふんわりさせたボブにも似合います。
黒留袖｜T0111｜S / レンタル価格16,800円(税込/往復送料込)
愛らしい姿と子孫繁栄や家運隆盛の意味を持つ唐子人形の柄がノスタルジックな雰囲気。
黒留袖｜風神雷神 刺繍｜T0191｜L / レンタル価格16,800円(税込/往復送料込)
悪鬼を懲らしめ五穀豊穣をもたらす神様、風神雷神を総刺繍で描いた黒留袖はまさにアートな一枚。
黒留袖｜琳派 色紙｜T0150｜LL / レンタル価格19,800円(税込/往復送料込)
日本の美意識を装飾的に表現した流派、琳派をイメージしたシックで美しい黒留袖。
黒留袖｜波頭に松｜T0028｜L / レンタル価格9,800円(税込/往復送料込)
レトロな色遣いで長寿の象徴である松と永遠の意味を持つ波を描いた、個性的過ぎず落ち着いた一枚。
クール
知的でクールな印象を演出したいなら、余白を活かしたレイアウトや直線的にモチーフを描い物を。金彩よりも銀彩や白、青系などの寒色系を多用したものなら、すっきりとした印象になります。
上品な装いになるため、新郎新婦の母親や伯母などにオススメの柄です。
洋風、和風を問わず、どんなスタイルの結婚式に着て行けるのがポイント。
すっきりとしたまとめ髪やショートカットにも似合う黒留袖です。
黒留袖｜桂由美 KOTOHOGI 銀龍 琳派｜T0209｜L / レンタル価格39,800円(税込/往復送料込)
龍の持つ迫力と気高さを金や銀の箔や刺繍で表現した黒留袖は、カッコよく装いたい時にぜひ。
黒留袖｜T0089｜L / レンタル価格29,800円(税込/往復送料込)
邪気を払う白菊の花が背景の青に映える、凛々しくて気品あふれる黒留袖です。
黒留袖｜関芳 花籠松｜T0172｜M / レンタル価格36,800円(税込/往復送料込)
金の花籠に青の菖蒲と白菊、金松が描かれたシックな黒留袖は、大人の着こなしに最適。
黒留袖｜桂由美 KOTOHOGI 銀華｜T0221｜M / レンタル価格42,800円(税込/往復送料込)
銀彩が豪華に施された宮殿柄の黒留袖は、チャペルでのウエディングにオススメの一枚。
モダン
黒留袖ならではの格調の高さや重厚感よりも、もっと軽やかにドレス感覚で着用したいという方に注目してほしいのが、バラなどの洋花やユリ、蘭などの花柄や、古典的な柄を現代風にデザインしているモダン柄です。
同じ洋花でも明るい柄色なら新郎新婦の姉や妹、落ち着い柄色味なら母親や伯母・叔母が着るのにもオススメです。
チャペルウエディングやガーデンウエディングなど、洋風スタイルの結婚式にぜひ。
髪型は美しい夜会巻きや、編み込みを入れたシニヨン、ふんわりボブなど、華やかなスタイルがオススメです。
黒留袖｜T0086｜L / レンタル価格12,800円(税込/往復送料込)
ピンクの牡丹が大胆に描かれているのがポイント。セミフォーマルな場面で活躍してくれます。
黒留袖｜桂由美 KOTOHOGI 旅立ち｜T0207｜M / レンタル価格39,800円(税込/往復送料込)
金の菊と孔雀の羽根が印象的な一枚。シンプルなデザインだからこそ豪華さと繊細さが際立ちます。
黒留袖｜関芳 胡蝶蘭｜T0050｜M / レンタル価格42,800円(税込/往復送料込)
胡蝶蘭だけを描いた柄は、個性的だけど品よく装いたい方に。
黒留袖｜桂由美 KOTOHOGI バラの庭｜T0204｜M / レンタル価格39,800円(税込/往復送料込)
桂由美らしいエレガントなバラが美しく描れた黒留袖は、落ち着いた色味のため母親にもオススメです。
黒留袖をおしゃれに着こなすときの注意点
黒留袖は既婚女性の第一礼装であり、結婚式などフォーマルな場で着用されます。
「おしゃれ」な着こなしとは、マナーを完璧に守った上での品格と美しさを追求することを意味します。以下の点に注意し、格調高い装いを完成させましょう。
格式とマナーを最優先する
フォーマルシーンにおいて、マナーを逸脱した着こなしは「個性的」や「おしゃれ」とはみなされません。まずは決められたルールを必ず守ることが大前提です。
以下の点を抑えて黒留袖を準備しましょう。
| 着物の格 | 比翼仕立て 五つ紋 絵羽模様 |
| 白の徹底 | 長襦袢、半衿、足袋は白が必須。 色柄物は避ける。 帯揚げと帯締めは、基本的に白 白地に金糸・銀糸の縫い取りがあるものは可 |
| 末広 | 末広（祝儀扇）も忘れずに用意します。 |
| 帯 | 金・銀・白を基調とした格調高い袋帯 おめでたい意味を持つ二重太鼓に結びます。 |
| 草履・バッグ | 草履やバッグは、金・銀・白をベースにした礼装用。 草履はかかとの高いもの。 |
黒留袖は比翼仕立て、五つ紋、絵羽模様であることが必須。
黒留袖に合わせる長襦袢や半衿、足袋は白が基本。色柄物はNGとなります。
帯揚げや帯締めも基本は白。白地に金糸銀糸が入ったものなら問題はありません。
帯は金・銀・白を基調にした袋帯を二重太鼓に結びます。
草履とバッグ、末広（扇子）などの小物も必要です。
草履やバッグは、金、銀、白をベースにしたものを。
草履は礼装用のかかとの高いものを履きましょう。
サイズの合った黒留袖を着用する
意外と見落としがちですが、サイズ感の合う留袖を着用することも、おしゃれな着こなしにつながります。
とくに結婚式のためだけに着用する黒留袖はレンタルする方が多いため、柄や帯などに目が行ってしまい、サイズが合っていない着物を借りてしまう可能性があります。
レンタルする前にはサイズもしっかりと確認しましょう。
帯や小物の合わせ方を工夫する
留袖の柄の選び方を紹介しましたが、留袖の柄が自分のイメージ通りだからといって、それだけでおしゃれな着こなしになるわけではありません。
着物の着姿は完成した時にバランスのとれた装いになっているかが大切です。
そのためには、帯や草履、バッグなどを着物の柄に合わせて選ぶことが必要です。
例えば、黒留袖の柄と同じ柄の袋帯を合わせると、統一感のある着こなしになります。
また、黒留袖がシンプルなデザインなら、柄数の多い袋帯を合わせたり、黒留袖の華やかな花柄に負けない存在感のある帯を締めることで、華やかな装いになります。
草履やバッグも、留袖の柄に使用されている金や銀を意識して、似たような色調の金や銀を基調にしたものを選ぶと、ステキなトータルコーディネートになります。
どんな帯や草履、バッグを選べば、バランスのとれたコーディネートになるのかを考えることも大切です。
ヘアメイクも留袖のイメージに合うものを
ヘアメイクも留袖のイメージと合うものにしましょう。
クールな装いにしたのに、編み込みが可愛いアップスタイルでは、チグハグな印象になってしまいます。こういったチグハグな印象が重なることで、おしゃれな着こなしからは遠ざかってしまいます。
自分の着用する留袖のイメージに合う髪型や、メイクの雰囲気なども、事前に調べておくか、行きつけの美容室などに相談してみてもいいでしょう。
どんな留袖にするか両家打ち合わせが大切
結婚式に出席する親族の服装として、もっとも大切なのが両家のバランスです。
そのため、どんなに自分に似合うおしゃれな留袖を見つけたとしても、それを着て結婚式に出席しても大丈夫かどうか、両家の親族に事前に確認することが求められます。
例えば、何の相談もないままだと、先方の母親は礼を尽くして格調高い古典柄の黒留袖を着ているのに、こちらはドレス感覚でモダンなバラ柄の黒留袖を着てしまい、気まずい思いをすることになるかもしれません。
また、こちらは既婚女性の親族は全員黒留袖なのに、先方はフォーマルドレスだったとしたら、どう感じるでしょうか。
双方ともに、自分たちを軽んじられたと誤解する可能性が生まれてしまいます。
モダン柄がいけないというわけではありません。
セミフォーマルな披露宴なら、モダンな黒留袖を着用することを事前に相談しておけば、双方が心置きなく現代的なデザインの黒留袖をドレス感覚で楽しむことができます。
結婚式は新郎新婦が主役とよくいいますが、新郎新婦だけでなく、両家の親族に対しての気遣いが必要であることを忘れないようにしましょう。
まとめ
留袖をおしゃれに着こなすためには、華やかさや豪華さを求めたり、個性的に装うことだけではなく、格式と品位を大切にしながら、自分らしさを演出するバランスが重要です。
また、自分の立場、会場の雰囲気なども考慮したうえで選ぶことも大きなポイントです。
今回、さまざまな柄を紹介した黒留袖は、どれも実際にきものレンタリエでレンタル可能ですので、気になる黒留袖を見つけた方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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