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絵羽模様とは?

着物の豆知識

黒留袖を着た女性

絵羽模様とは?

絵羽模様とは、着物に描かれる模様の一つで、振袖と訪問着に用いられます。
絵羽模様の特徴は、着物を広げた時に「一枚の絵」に見えるようにして模様が描かれていることで、上部分の模様は「衿・肩・胸・袖」の縫い目にかけて続き、下部分は「後ろ身頃・前身頃・衽(おくみ)」の縫い目にかけて続きます。

絵羽模様に描かれる模様は、花や鳥、自然風景などの縁起の良いものがメインです。

絵羽模様の着物の種類はどんなものがある?

絵羽模様の着物の種類は以下のようなものが挙げられます。

「総模様」
着物全体に模様が描かれているもので、振り袖・花嫁衣装の打ち掛け・訪問着が該当します。中でも振り袖や花嫁衣装の場合は、模様全体がとても華やかで豪華なのが特徴です。

「裾模様」
下半身にのみ模様が描かれているもので、黒留袖・色留袖が該当します。上半身には模様がないのが特徴です。

「肩裾模様」
肩と裾に模様が描かれているもので、現代ではほとんど見ることがありません。

絵羽模様の着物の格はどれくらい?

一反の布から作っていく染め物の中でも絵羽模様は特に各パーツでの柄合わせが必要になるため、製作が難しく、格が高い着物に用いられます。よって、絵羽模様は礼装及び正装など、晴れの日に着用する機会の多い着物に当てはまります。

絵羽模様の着物の仕立て方とは?

絵羽模様の着物の仕立て方は以下の通りです。

①白生地の状態で一度着物の形に仮仕立てをする
②模様を決めたら下絵を描く
③仮仕立てをほどき1枚の布につなぐ
④下絵どおりに初め加工を施す
⑤装飾を施す
⑥着る人に合わせて着物に仕立てる

いかがでしょうか?見るに鮮やかな縁起の良い柄が描かれているものが多く魅力的な絵羽模様の着物。ぜひきれいに着こなして女性の魅力を華やかにワンランクアップさせちゃいましょう。

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