矢絣(やがすり)とは?縁起物として人気の柄についてわかりやすく説明
矢絣(やがすり)とは?

矢絣とは、矢羽根をモチーフにした日本で古くから使われている絣織物のことです。
矢絣は、桃山時代に武士の着物として用いられるようになり、江戸時代後期以降は縁起物として使われるようにもなりました。
昨今では卒業式の袴やレトロな着物コーデとしても見かけるようになりました。
矢絣が縁起物とされる理由とは?
①矢絣に「破魔矢(はまや)」の羽根が描かれているため
破魔矢とは、初詣の際に神社から授与される矢のことです。これには、「不幸を取り払い 幸せを射抜く」という意味があるため、矢絣自体も縁起物とされるようになったと言われています。
②矢を射ると真っすぐ前へしか飛ばす、戻ってくることがないため
こうした理由から、結婚の際には出戻りせずに幸せに過ごしてほしいという願いを込めて、矢絣の模様がついた衣服や小物が縁起が良いと考えられるようになりました。
矢絣柄が人気の理由とは?
①レトロなかわいらしさがある
②季節を問わず身につけられる
③アニメや漫画でも登場
矢絣柄は学生服?

矢絣柄は、明治時代から大正時代頃にたくさんの女学生が学生服として着用していました。
この時も、「卒業後は、後ろに戻ってくることがないように」という考えが影響し、矢絣柄を着用したといわれています。女性の幸せを願うだけでなく、そのレトロな見た目も人気の秘密です。
矢絣は男性が使ってもいいの?
矢絣は主に女性が着用するイメージがありますが、男性にとっても縁起の良い柄です。
・真っすぐ前へ飛んでいく力強い矢は、魔よけの効果がある
・矢には男の子が健やかで たくまく成長するようにとの願いが込められている
こうしたことから、端午の節句を祝う着物には弓矢や矢絣柄が入ったものもあります。
まとめ
矢絣は縁起の良い絣織物です。
卒業式には、矢絣の着物に袴を合わせてレトロコーデを楽しんでみませんか?
#矢絣 #矢絣とは

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