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パーティーに着物で出席する場合の着物選びと知っておきたいマナー

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パーティーの着物の白い訪問着を着た女性とコーラルピンクの色留袖を着た女性と紺色の振袖を着た女性

パーティーで着物を着る場合、準礼装や略礼装の着物が一般的です。
格式の高いパーティーの着物なら、振袖色留袖訪問着といわれていますが、カジュアルスタイルのパーティーならば付け下げや色無地、江戸小紋などが適している場合も。
そこで、パーティーにふさわしい着物選びと、知っておきたいマナーについて紹介します。

パーティーや式典に着物で出席してもいい?

披露宴会場

ひと口にパーティーといっても、ビジネスライクな祝賀会授賞式記念パーティーなどの式典クリスマスや新春パーティー、人生の節目ともいえる結婚披露宴謝恩パーティー、友人たちとのホームパーティーなど、さまざまなものがあります。

そんなパーティーの数々に、着物で出席しても何の問題もありません。

着物に馴染みがない方は難しく考えがちですが、着物には正礼装準礼装略礼装などの格があり、TPOに合わせたドレスコードがはっきりしているため、さまざまなパーティーに対応しやすく、洋装よりも却って選びやすいかもしれません。

また、着物の選び方次第では、洋装よりも豪華なのに上品な装いに見えるのもポイント。
パーティーに着物でと考えている方は、ぜひ一度、トライしてみてはいかがでしょうか。

パーティーの着物はドレスコードで決まる

クリーム色の振袖を着た女性とクリーム色の色留袖を着た女性とクリーム色の訪問着を着た女性とクリーム色の付け下げを着た女性とベージュの色無地を着た女性と薄茶色の江戸小紋着物を着た女性

どんなパーティーに出席するのかによって、ふさわしい着物は変わります。
事前にパーティーの規模や趣旨、ドレスコードを確認しましょう。

ドレスコードが「正礼装(第一礼装)」の場合

ドレスコードが「正礼装(第一礼装)」の場合、未婚女性なら振袖、既婚女性や30代以降の未婚女性なら、五つ紋の色留袖といった格式の高い着物を選びます。

ドレスコードが「平服」の場合

ドレスコードが「平服」と指定された場合、付け下げ江戸小紋などの略礼装の着物を着用します。
ドレスコードの「平服」とは略礼装を想定した服装で、決して普段着のことではないので注意しましょう。

ドレスコードの指定がない場合

ドレスコードがない場合には準礼装を選ぶケースが多く、着物でいうと三つ紋や一つ紋の色留袖訪問着三つ紋の色無地などが準礼装にあたります。

パーティーの会場や規模に合わせる場合

また、パーティーや式典が行われる会場や、パーティーの規模に合わせる場合もあります。
例えば、ホテルのバンケットルームで行われる数百人規模のパーティーならば、振袖色留袖訪問着などのフォーマル用の着物を選びましょう。
レストランで行われる数十名規模のパーティーなら、付け下げ色無地などがオススメです。

自分で判断しかねる場合には、事前に主催者側にドレスコードを尋ねてから着物を選びましょう。

パーティーに着用できる着物とは?

クリーム色の振袖を着た女性とクリーム色の色留袖を着た女性とクリーム色の訪問着を着た女性とクリーム色の付け下げを着た女性とベージュの色無地を着た女性と薄茶色の江戸小紋着物を着た女性

では、パーティーに着用できる着物には、どんなものがあるのでしょうか。

パーティーにふさわしいのは「やわらかもの

一般的にパーティーで着用する着物は「やわらかもの」と呼ばれる染めの着物で、準礼装から略礼装の格付けとなります。

具体的には、色留袖訪問着付け下げ、色無地、江戸小紋など、いずれも紋が入っていれば、ほとんどのパーティーや式典に着て行くことができます。

また、未婚女性の場合は、格式の高いパーティーならば正礼装(第一礼装)の振袖を着て行くこともできます。

反対に「かたもの」と呼ばれる紬や麻、木綿などの織の着物は、パーティーには不向き。
「かたもの」はどれだけ高価な着物でも普段着という格になるため、パーティーに着て行くのはマナー違反となります。

格式高いパーティーにふさわしい着物

クリーム色の振袖を着た女性とクリーム色の色留袖を着た女性

格式高いパーティーの場合、振袖色留袖が一般的です。

振袖

振袖|梅に鴛鴦|F0021 M

振袖未婚女性の正礼装(第一礼装)で、10代から20代にかけての若々しい美しさを引き出してくれる装いです。
華やかな雰囲気が求められるパーティーならば、総柄や金箔・銀箔の金彩加工、刺繍などがふんだんに施されているなど、豪華な印象の振袖がオススメです。

ただし、パーティーの格によっては派手過ぎて悪目立ちしたり、着物の格が高すぎて、重厚感のある装いになってしまう可能性もあるので、どんなパーティーなのかをしっかり把握したうえで選びましょう。

振袖は、成人式や成人式の祝賀会、大学の卒業式や謝恩会、親族や友人の結婚披露宴、ビジネスライクな記念パーティーや新春パーティーなどにも着用できます。

卒業式の袴とも合わせやすい柄数の多い一枚
振袖|赤に雪輪熨斗目雲取り|F0047 L

振袖|赤に雪輪熨斗目雲取り|F0047 L / 7泊8日 レンタル価格 59,000円(税込/往復送料込)(2-12月は半額)

大学の卒業式や謝恩会には、明るい地色に古典柄づくしの振袖を。
袴と合わせるのなら胸元に柄数の多いものを選びましょう。
袴を脱いで豪華な帯と合わせれば、謝恩パーティーにふさわしい華やかな装いに。

上品な色味に豪華な柄付けなら仕事関係にも
振袖|青紺に熨斗雲取り桜|F0238 M

振袖|青紺に熨斗雲取り桜|F0238 M / 7泊8日 レンタル価格 69,000円(税込/往復送料込)(2-12月は半額)

紺に近い上品な青色に熨斗・雲取り・御所車などの豪華な柄付けなら、仕事関係のパーティーなどにも着用できます。とくに主役の方がいるパーティーならば、落ち着いた地色の振袖がオススメです。

振袖 レンタル
振袖レンタル7泊8日19,600円〜(2-12月は半額)

色留袖

色留袖|桂由美 クリーム地に牡丹や菊に金の波文|I0007|M

色留袖上半身に柄のないのが特徴で、格式の高い、かしこまった印象の着物です。
既婚女性や、振袖に代わる未婚女性の正装となる着物といえるでしょう。

色留袖の五つ紋は黒留袖と同等の正礼装、三つ紋、一つ紋は準礼装となりますが、一つ紋であってもカジュアルなパーティーにはふさわしくありません。

色留袖を着用する場合には、パーティーの主役や立場が上の方よりも目立たないように、紋の数や着物の色柄に気を遣うことが大切です。

五つ紋の色留袖なら叙勲・褒章の祝賀会、五つ紋や三つ紋の色留袖なら親族の結婚披露宴などに着用できます。

落ち着いた地色に格調高い文様なら間違いなし
色留袖|赤香色にオシドリと椿|I0034|M

色留袖|灰黄緑に鳳凰と花|I0042|L / レンタル価格 27,800円(税込/往復送料込)

格式の高いパーティーには、濃い地色より薄い地色の色留袖がいいでしょう。
例えば、灰黄緑色の落ち着いた地色に、唐花文様や鳳凰、花喰い鳥などが華やかに描かれた色留袖なら間違いありません。

披露宴には夫婦円満を表す文様の色留袖を
色留袖|灰黄緑に鳳凰と花|I0042|L

色留袖|赤香色にオシドリと椿|I0034|M / レンタル価格 27,800円(税込/往復送料込)

色留袖は柄の意味を考えて選ぶのも一つの方法です。
例えば、薄い赤香色に椿や菊、桜の花柄に、夫婦円満の象徴でもある鴛鴦(おしどり)が描かれた色留袖は、親族の結婚披露宴などで喜ばれる一枚です。

色留袖 レンタル
色留袖レンタル3泊4日9,800円〜往復送料無料 かんざし付き

幅広いパーティーに対応できる着物

フォーマルからカジュアルまで、さまざまなパーティーや式典に対応してくれるのが、訪問着色無地です。

訪問着

訪問着|クリーム色に四季草花|H0349|M

訪問着は、紋を入れれば準礼装、無紋なら略礼装として着用できる着物です。
古典柄からモダンなデザインまで、幅広い色味と絵柄が楽しめます。

一つ紋の入った訪問着や、有職文様や吉祥文様など格調の高い柄付けの訪問着を選ぶことで、格式の高いパーティーに着て行くことができます。

落ち着いた色柄を選べばビジネスライクなパーティーに、品のある古典柄なら友人や同僚の結婚披露宴に、モダンな柄を選べば同窓会やカジュアルなパーティーにも着用できます。

気品漂う訪問着ならどんなパーティーにもOK
訪問着|白地にバラ|H0110|L

訪問着|白地にバラ|H0110|L / レンタル価格 24,800円(税込/往復送料込)

仕事関係のパーティーでは古典柄の訪問着が多くなりがちですが、白地に紫のグラデーションと美しいバラの花が映える優雅なモダン柄なら、さまざまなパーティーに着用することができます。

光の加減でラメが光るパーティー向きの一枚
訪問着|桂由美 茶に辻が花|H0368|M

訪問着|桂由美 茶に辻が花|H0368|M / レンタル価格 29,800円(税込/往復送料込)

赤味のある茶系の地色に、黒地や菱紋、辻が花などが施された印象的な訪問着。ラメ糸が入っているため光の加減で輝くのもパーティー向きです。個性的かつ気品を感じさせる装いを楽しみたい方にぜひ。

格式高いパーティーには薄い地色に古典柄のものを
訪問着|和田光正 薄ピンクに御所車|H0079|M

訪問着|和田光正 薄ピンクに御所車|H0079|M / レンタル価格 34,800円(税込/往復送料込)

格式の高い披露宴やパーティーには、薄いピンクの地色に御所車や丸菊、松などの古典柄が描かれた品の良い訪問着がオススメです。派手になりすぎず、格調の高さを感じさせる装いを意識するといいでしょう。

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色無地

ピンクの色無地を着た女性

色無地は名前の通り無地の着物のことで、の数や帯の種類によって格式が変わります。

三つ紋の色無地に品格のある袋帯を合わせれば準礼装として、格式の高いパーティーに着用できます。

一つ紋の色無地は、のない訪問着付け下げなどと同等の略礼装として利用できるため、上品な袋帯を合わせればセミフォーマルに、洒落た色柄の名古屋帯を合わせればカジュアルなパーティーにも着用できます。

三つ紋なら格式の高い結婚披露宴に着用可能。
一つ紋ならお子様の入学式や卒業式、入学式や卒業式後の謝恩会お宮参七五三などの食事会など、お子様の行事関連の集まりで着やすい着物といえるでしょう。

格式張らないパーティーにオススメの着物

格式張らないカジュアルなパーティーには、豪華になり過ぎない付け下げや江戸小紋などがオススメです。

付け下げ

ベージュの付け下げを着た女性

訪問着より控えめな柄付けの付け下げなら、カジュアルなパーティーで悪目立ちすることなく、気軽に着用できます。

華やかに装いたいなら柄数の多い付け下げ訪問着を、上品に装いたいなら色無地に近い柄数の少ない付け下げを選ぶといいでしょう。

一つ紋を入れた付け下げに礼装用の袋帯をすれば、結婚披露宴などのあらたまった席でも着られます。

着物の色柄に合う名古屋帯を合わせれば、クラス会やカジュアルなパーティー、気軽な食事会にも着ることができます。

江戸小紋

一見すると無地に見えるくらい細かい柄が描かれている江戸小紋は、上品で落ち着いた装いになるため、格式張らないパーティーに着用することができます。

江戸小紋の中でも、行儀・鮫・角通しの「三役」に、万筋・大小霰を足した五つの柄は「五役」と呼ばれ、柄が細かければ細かいほど格が高くなります。

この「五役」に一つ紋を入れた江戸小紋なら、セミフォーマルとしても利用できます。
お子様の入学式や卒業式、入学式や卒業式後の謝恩会、祝賀会、同窓会などのパーティーにも着用できます。

おしゃれ着

あくまで気の置けない友人や親族とのランチパーティーやホームパーティーなど、カジュアルな集まりならば、ドレッシーなブランド着物でもいいでしょう。

どんなにおしゃれなデザインの着物でも、正礼装や準礼装を求められるーティーでおしゃれ着を着るのはNGですが、友人同士で楽しむ誕生パーティーやクリスマスパーティーなどであれば、ちょっと冒険してみるのもいいのでは。

例えば、JOTARO SAITO の着物のように、ドレッシーなワンピース代わりに着られるスタイリッシュな着物であれば、違和感なく着て行くことができます。

クリスマスにはスタイリッシュな装いを
「JOTARO SAITO Composition」ヘリンボーン洋花シルエット(赤)/ヘコオビ|B-001-20KA-1|F

「JOTARO SAITO Composition」ヘリンボーン洋花シルエット(赤)/ヘコオビ|B-001-20KA-1|F / レンタル価格29,800円(税込/往復送料込)


友人とのクリスマスや誕生パーティーには、高級感とカジュアル感が程よくミックスされたおしゃれ着がピッタリ。
カジュアルなパーティーになら、ワンピース感覚で気軽に着て行くことができます。

新年の集いは親戚にも会える大人の装いで
「JOTARO SAITO Composition」大バラ花のぞき(ピーコックグリーン)/ヘコオビ|B0030|F

「JOTARO SAITO Composition」大バラ花のぞき(ピーコックグリーン)/ヘコオビ|B0030|F / レンタル価格34,800円(税込/往復送料込)

初詣あとの友人や親戚との新年の集いにも着て行くことができる、大人の着物スタイル。
ピーコックグリーンを基調に色数を抑えたクールな装いは、さまざまなカジュアルシーンで活躍してくれそう。

パーティーに着物で出席する場合のマナー

パーティーや式典に着物で出席する場合、以下の3つのマナーに気をつけましょう。
ゲストかホストかで着物の格は変わる、趣旨に合った着物の柄を選ぶ、立ち居振る舞いに気をつけるなどです。詳しく説明致します。

ゲストかホストかで着物の格は変わる

パーティーのホスト、つまり主催者側か、ゲストかで選ぶ着物は変わります。
もしも自分がパーティーの主催者や主役の場合は、ゲストに礼を尽くすため、最高格の着物を着用しましょう。

パーティーに招待されたゲスト側なら、主役よりも着物の格を下げることが大切です。
授賞式などの主役がいるパーティーに呼ばれたのなら、主役よりもワンランク下の着物を選び、主役が引き立つ装いをするのがマナー。

例えば、主役が紋付きの色留袖を着るのなら、自分は訪問着や付け下げを選ぶなど格を下げることが大切です。

趣旨に合った着物の柄を選ぶ

着物の柄にはそれぞれ意味があります。

出席するパーティーがどんなお祝いの席なのか、パーティの趣旨に合った柄を選ぶといいでしょう。
例えば、鶴には長寿、鳳凰には夫婦円満、蝶には健やかな成長などという意味があり、パーティーの趣旨に合わせて、着物の絵柄を選べば、お祝いの気持ちを表現することができます。

また、散りゆく桜や花が落ちる椿、散ってこぼれる梅などをイメージさせる柄は避けたほうがいいでしょう。

立ち居振る舞いに気をつける

着物を着慣れていない人の場合、姿勢や歩き方がぎこちなかったり、知らない間に着物を汚してしまうことも。

着物で歩く時には、体の重心を草履の爪先に置き、立つ時には背筋を伸ばして、お腹に少し力を入れるといいでしょう。

椅子に座る場合、振袖だと袖が床について汚れてしまうことがあるため、両袖は手に持って膝の上に重ねておきます。

立食パーティーの場合なら、グラスは水滴が落ちないようにペーパーナプキンを巻く、料理などに手を伸ばす時には袖を汚さないように袖口を押さえるなど、丁寧な所作を心がけることが大切です。

まとめ

パーティーや式典に着用する着物は、ドレスコードに従って選べば何の問題もありません。
あとは、自分の立場に合わせて、主役ならば華やかに、ゲストならば主役を立てて控えめな装いを心がけるだけ。
パーティーや式典の服装を洋装にするか、和装にするか悩んでいる方は、ぜひ一度、パーティーに着物で出席してみてはいかがでしょうか。

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