結婚式に着物だと浮くかもしれない?悪目立ちする原因と防ぎ方とは
結婚式に着物で浮くのは、マナー違反や新郎新婦への配慮が足りないため。
結婚式に着物は浮くかもと心配されている方は、何が悪目立ちする原因なのかを知ることが大切です。
そのうえで、結婚式に着物で出席するかどうかを決めてみてはいかがでしょうか。

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結婚式に着物で浮いてしまう原因とは
結婚式に張り切って着物で出席したものの、場違いな感じでいたたまれなかった、新郎新婦の親御さんや親族の方に苦言を呈されたなど、結婚式で着物を着用したために浮いてしまったという失敗談をよく目にします。
結婚式に出席するにあたり、マナーを守って気をつけたつもりなのに、いったい原因はどこにあったのでしょうか。
年齢に合った着物を着ていない

例えば、30代後半の未婚女性が結婚式で振袖を着ていたら、悪目立ちする可能性があります。
振袖は未婚女性の第一礼装であり、結婚式などのフォーマルな場を彩る着物ですから、未婚女性が結婚式に着て行くのは間違いではありませんし、年齢の制限もありません。
しかし、今とは違って振袖が出来た頃の未婚という言葉には、若い女性という意味合いが含まれています。

また、最近の振袖は成人式用の着物として作られていることが多く、20歳前後の女性に似合う可愛いデザインが主流になっています。
そのため、成人式の振袖を10年以上も経ってから着てみると、まったく似合わないということも起こりがちです。
未婚女性でも振袖を着用するのは、30歳前半までと考えたほうがよいでしょう。
周囲とのバランスがとれていない

義理の兄弟の結婚式。
義理といえども親族なので黒留袖で出席したら、自分以外に黒留袖を着ているのは新郎新婦の母親だけ。こちらの伯母や従姉妹、新婦の叔母、姉は色留袖を着用していたため、自分だけが浮いてしまった、という話も。
夫の兄弟が結婚する場合、義理の姉妹として着用する着物は黒留袖が基本です。
最近は母親だけが黒留袖を着用して、それ以外の親族は色留袖というケースも増えています。
つまりこの場合、どちらも間違いではないのですが、それでも浮いてしまったのは双方の親族の装いをしっかり確認しなかったのが原因です。
マナー的に間違いではなくても、親族全体を見たときにバランスがとれていないと、浮いているように見えてしまいます。
場違いの装いになっている

結婚式や披露宴は、新郎新婦にとって自分たちが主役のハレの日。二人らしいスタイルでゲストの方をお迎えしたいと、時間と費用をかけて準備している方がほとんどでしょう。
海外ウエディングが夢だったけれど、気軽に海外に行けない昨今の事情を考慮して、挙式はチャペル、披露宴はガーデンパーティーと洋風にこだわったのに、出席者が鶴や菊、松竹梅などの古典柄の訪問着や振袖では浮いてしまう可能性大。

レストランでのカジュアルウエディングや、アットホームなパーティーなのに豪華な振袖姿、しかもシンプルなドレスの花嫁よりも目立っていては嫌な顔をされてしまうことも。
まずは、どんな会場で、どんなスタイルの結婚式なのか、新郎新婦はゲストにどんな装いを期待しているのかをしっかり確認してから、服装を決めましょう。
マナー違反に気づいていない
訪問着にありがちですが、季節を意識したつもりで、却って季節外れの柄の着物を着ている方をお見受けすることがあります。
草花柄の着物の場合、実際の季節より1ヶ月ほど先取りして、花が咲く直前まで着るのがマナー。満開の桜柄の着物を着られるのは、実際には桜がつぼみをつけ始める頃までなのです。

また、親族の黒留袖とかぶるため地色が黒の着物は避けることが多いのですが、それを知らずに黒地の訪問着を着ていってしまうと、周囲から冷たい目で見られてしまうことも。
新郎新婦は気にしていなくても、着物やマナーに詳しい親族には常識がないと思われてしまう可能性があるので、マナー違反と思われることは極力避けておくことも必要です。
主役の花嫁を引き立てていない

結婚式の主役はなんといっても花嫁です。
そのため、花嫁よりも控えめな装いにすることが大切なのですが、花嫁衣裳よりも派手な着物なんてないから大丈夫と、割と気にされない方もいるようです。
しかし振袖の場合、成人式の着物をそのまま着用すると、ゴージャスで高級感のあるデザインや、打掛と似たような色柄のものもあり、花嫁が気にすることも。
とくに花嫁の色といわれる白、打掛に多い赤、オレンジ、黒や金色は避けたほうがよいといわれますが、どれも振袖には多い地色のため、手持ちの振袖を着ようとするとかぶってしまいがちです。
また、成人式によくある大きな花の髪飾りは、結婚式では悪目立ちの原因に。

できれば、結婚式用の振袖は成人式のものではなく、控えめなデザインのものをレンタルするのがオススメです。
振袖|水色地に松竹梅と雲取り|F0288|S
振袖|サーモンピンク鞠古典|F0037 M
振袖|梅に鴛鴦|F0021 M
新婦の気持ちに寄り添っていない

新郎側のゲストとして呼ばれた未婚女性の振袖姿に、新婦が抵抗を感じることがあります。
それが学生時代の友人や職場の同僚であっても、どういう関係かは新婦側にはわかりませんし、新郎側のゲスト席に振袖姿の女性がいると、目立ってしまうかもしれません。
反対に、新婦のゲストとして呼ばれた場合には、振袖姿は会場の彩りになると喜ばれます。
自分の結婚が遅いことを気にしている新婦の中には、まだ独身の友人がいるとアピールするため、未婚の友人にはできるだけ振袖を着て欲しいと希望する方もいるようです。
ゲスト側としては、そんなことが気になるの?と思うこともあるかもしれませんが、新郎新婦にもさまざまな事情があります。
結婚式の主役は新郎新婦ですから、自分の振袖が着たいという思いよりも、二人の気持ちを優先してあげることが大切ではないでしょうか。
結婚式に着物で浮くのを防ぐ方法とは
結婚式で着物で浮いてしまった様々なケースを紹介してきましたが、結婚式に着物で出席して、浮かないためにはどうすればよいのでしょうか。
事前にしっかり情報収集を
結婚式で一人だけ場違いな服装になってしまったり、着物の色や柄が花嫁とかぶってしまうことのないように、事前の情報収集が大切です。

結婚式の規模や、どんな会場でどんなスタイルの結婚式なのか、新郎新婦のこだわりは何なのか、花嫁はどんな衣装を着るのかまで、わかるようなら聞いておくといいでしょう。
それらを踏まえたうえで、自分の年齢や立場にふさわしい結婚式の着物は何かを調べましょう。
ネットで検索すればすぐにわかる時代。併せて結婚式での着物のマナーやタブーも調べておけば、着物選びに役立ちます。
新郎新婦や親御さんに確認を取る
しっかり情報収集をしたうえで選んだ着物なら絶対に大丈夫かといえば、一概にいえないのが結婚式の装いです。
住んでいる地域や新郎新婦のご実家のしきたりなども関係してくる可能性があります。

さらに新婦の希望も確認することが大切です。
こちらが落ち着いた色柄の訪問着でと思っていても、独身なら振袖で出席してほしいといわれることもあるかもしれません。
また、新郎新婦が大丈夫といってくれた場合でも、自分が着る着物については念のため、新郎新婦の親御さんの意見も聞いて、参考にしたほうがよいでしょう。
とくに親族の場合は、身内だけでなく相手方の親族がどんな装いになるのかもしっかり確認したうえで、自分にふさわしい装いは何かをすり合わせましょう。
友人や年配者、呉服店に相談する
結婚式のゲストの場合、出席者の中に友人や知り合い、同僚がいる場合には、何を着ていくかを事前に相談するのもひとつの方法です。
着物に馴染みがない方は、まずは自分の母親や祖母など、着物のマナーに精通している年配者に相談すると、よいアドバイスがもらえることも。
成人式の振袖や留袖などを呉服屋さんで購入したことがある方は、疑問や不安に感じることは着物のプロである呉服屋さんに聞いてみるのもひとつの方法です。
まとめ
もっとも大切なのは、新郎新婦に喜んでもらえる装いをすることです。
その気持ちがあれば、自分が着たい着物よりも新郎新婦に恥をかかせない、喜んでもらえる装いは何かを考えられるはず。
また、自分一人で勝手に決めてしまわずに、親族ならば自分の身内だけでなく先方の親族の装いも踏まえる、友人や同僚ならば新郎新婦やその親御さんに意見を聞くといいでしょう。
周囲の意見をしっかり聞いて参考にすることが、結婚式にせっかく着物を着たのに浮いてしまった、という状態を防ぐことにつながります。
